はじめての動画配信コラム

教育現場で動画をうまく活用するには!

教育現場での動画配信の活用方法について、基礎知識から実践編まで解説します。

カメラとタブレットの写真

導入ストーリー(詳細解説編)

ライブ配信をはじめよう!
第2章: イベントのライブ配信と留意点

ライフスタイルの多様化とICTの進化により、スポーツやコンサートなどのライブイベントも多彩なチャネルで楽しめるようになりました。企業は、視聴者のニーズやウォンツに積極的に対応していく必要に迫られています。特に、テレビ中継がないスポーツイベントや、ファン拡大のためのライブイベントなどを、Web上でリアルタイムに配信するサービスへの需要は年々増えています。サービスを収益化する仕組みも容易に構築できるようになってきたことから、ライブ配信サービスを導入する企業も多くなっています。

感動の瞬間をタイムリーに!ライブ配信が威力を発揮するシーン

ライブ配信の魅力は何といっても、手元のデバイスでリアルタイムにその臨場感が味わえること。高速回線や定額利用の料金体系、スマートフォンなどが普及したことにより、イベント会場に行けない人向けにコンテンツを提供できる環境が整いました。

さらに、ライブに合わせて関連コンテンツをひも付けたり、舞台裏の情報を発信したりすることで、ユーザーに多次元的な楽しみを提供することが可能です。たとえば、地方マラソンでは、ゼッケンナンバーを入れたら何時に通過したかが分かる「ランナーズアップデート」と連動させることで、出場選手を全国の知人が応援できるようになります。アーティストのコンサート会場では、開演時間までスマートフォンなどで見られるバックステージ情報を流すことで、特別なファンサービスを可能にします。

こうした人気のコンテンツを扱えば、関心が高い人のアクセスが見込めます。視聴者数が多くなれば広告収入も得られて、事業化につなげることもできるでしょう。

マラソンの写真

マラソンの写真

コンテンツが活きるライブとオンデマンド

ライブ配信した動画は、リアルタイムで視聴できなかった人も後で視聴できるよう、二次活用することが可能です。ライブで利用した動画を編集加工し、Webサイトに掲載しオンデマンド配信を行います。オンデマンド配信とは、ユーザーが見たい時にそのリクエストに応じて個別に映像を配信する仕組みです。特にテレビで中継されないスポーツや、音楽イベントへのWeb配信需要は根強く、人気があります。コアなファンがSNSなどを通じて拡散することで、より多くの視聴数を稼ぐことも可能です。

地方で行われるイベント配信や、特定のファンに向けたシークレットコンサート配信、大学の入学式や卒業式といった式典などでも、ライブ配信サービスが活用されるシーンが増えています。アイディア次第でさまざまな新しいサービスを提供できるため、マーケットの拡大と企業のブランディング化が図れるのが、ライブ配信サービスの大きな魅力といえるでしょう。

タブレットを操作する人の手元

スマートフォンを持つ手

ライブ配信導入時の注意点

自社でもライブ配信をしてみたい! その時に注意したいポイントをあげておきましょう。

分類 注意ポイント
配信インターネット環境 1.インターネット回線の確認
配信先インターネット環境 2.マルチデバイス配信
運用体制 3.技術スタッフとサポート
コンテンツの資産化 4.ライブコンテンツのオンデマンド化
費用 5.有料サービス利用時の料金体系

1.インターネット回線の確認

中継したい場所のインターネット環境は重要です。安定配信に必要十分な容量を確保するためにも、Wi-Fiではなく有線でつなげるかどうかを確認します。

2.マルチデバイス配信

パソコン、タブレット、スマートフォンなど、受信側の視聴環境は多彩です。そのため、どのようなデバイスでも視聴できるよう、マルチデバイス対応で配信しましょう。

3.技術スタッフとサポート

ライブ配信はその瞬間をとらえて配信する、一発勝負的な要素があります。配信時のトラブルは企業のブランディングに影響しかねないため、万全の態勢で臨みましょう。ライブ配信に熟知した技術スタッフの現地サポートがあると安心でしょう。

4.ライブコンテンツのオンデマンド化

リアルタイムで配信した映像をWebコンテンツとして二次活用しましょう。ライブで配信した動画を編集加工し、オンデマンド配信することで、さらに多くの視聴数を獲得することができます。視聴数の獲得はマネタイズ(収益化)にもつながります。自社の資産として残せることも魅力です。コンテンツ化は外部の業者に依頼してでも、検討すべき価値があります。

5.有料配信サービス利用時の料金体系

有料配信サービスを利用するときは、料金体系に注意しましょう。
料金プランは通常、
1)通算延べ時間と視聴者数から計算するもの
2)ピークトラフィック(最大同時接続数)をベースに計算するもの
の2種類があります。
1)の場合は、予想以上のアクセス数があると費用が膨らむ場合があります。人気コンテンツや世界中からのアクセスが期待できる場合は、要注意です。

尚、無料サービスと有料サービスのメリット、デメリットについては、こちらの比較表をご参照ください。
参考:無料サービスと有料サービス 何が違う?(第1回記事にリンク)

動画配信に強い人材がいない、エンコード機器がない、マルチデバイスへの対応ってどうするの? 作業も操作もどうしたらよいかわからない…。そんな時には、有料のライブ配信サービスを利用することも選択肢の一つです。サポートセンターの対応だけではなく、プランによっては現地支援も含めた手厚いサポートを受けることも可能です。自社で配信システムを構築するよりもスケーラビリティが容易なため、視聴数が予測できない場合でも、安定的な配信を行うことができます。

NTTスマートコネクトが提供するライブ配信サービス「SmartSTREAM」の事例をご覧ください。感動の瞬間をタイムリーに届けることができるライブ配信サービスの利用イメージがわかります。ご質問やご相談なども、どうぞお気軽にお問合せください。

次回は、企業内で利用するライブ配信シーンと、実施にあたっての注意点について解説します。

ライブ配信導入事例

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